二酸化炭素ではなく、窒素がよく使われる理由
食品のガス置換包装には、窒素だけでなく二酸化炭素などが使われる場合もあります。日本惣菜協会の解説では、一般に油脂の酸化防止には窒素が使われ、微生物の増殖を抑える目的では二酸化炭素が利用されると説明されています。
どの気体でも同じ働きをするわけではありません。
「86%」のような数字は印象に残りますが、特定の袋を測った結果である可能性があります。商品が変われば袋の体積も中身の体積も変わります。記事では普遍的な数字として扱わないほうが正確です。
ポテトチップスは、主に油の酸化や食感の維持が大きな課題です。そのため、窒素によって酸素の影響を抑える考え方が合っています。気体にも「向いている仕事」があるのです。
袋の中の気体は、商品によって少しずつ違う
「ポテトチップスなら全部まったく同じ」というわけではありません。使われる包装材料、袋の大きさ、食品の水分量、保存期間などで、適した条件は変わります。食品包装の研究では、ポテトチップスでも袋の材料や内部の気体条件によって保存性が変化することが検討されています。
窒素を入れることは共通した考え方でも、設計は一律ではありません。
同じ50グラムでも、袋の横幅や厚みが変わるだけで、手に持った印象は大きく変わります。中身の量を袋の見た目だけで推測すると、かなり誤差が出ます。内容量表示を見るほうが確実です。
だから、ある商品だけを見て「すべての袋が同じ割合」と決めつけるのは適切ではありません。袋の見た目が似ていても、中では細かな違いがあるのです。
