Q. 真空パックにすればいいのでは?
「酸素をなくしたいなら、空気を全部抜く真空パックにすればいいのでは」と思う方もいるでしょう。実は、ポテトチップスにはこの方法が向いていません。
真空パックにすると、袋がぺたんこになるまで空気が抜かれます。薄くてもろいポテトチップスは、この圧力でこなごなに割れてしまう可能性が高いのです。
そのため、酸素を減らしつつも、ある程度の厚みを保てる方法が必要になります。そこで選ばれたのが、空気の代わりに別のガスをふくらませて入れる方法だったと考えられています。
つまり、あの膨らみは、真空パックにできない代わりの工夫でもあったわけです。では、その膨らみは見た目のためだけのものなのでしょうか。
「見た目のための膨らみ」ではありません
ここで、よくある勘違いをひとつ整理しておきましょう。「袋を大きく見せるためにガスを入れている」と思っている方もいるかもしれませんが、それは少し違います。
もちろん、結果として袋が大きく見える効果はあります。しかし、それはあくまで副産物です。第一の目的は、酸素を減らして酸化を防ぐことにあります。
そして、もうひとつ大切な役割が加わります。それが「クッション」としての役割です。ふくらんだ袋は、外からの衝撃をやわらげるはたらきも持っていると考えられています。
この「クッション」という言葉、実はポテトチップスの品質を守るうえで、とても大きな意味を持っています。次のページで、その理由を詳しく見ていきます。
