Q. なぜ窒素でなければいけないの?
窒素が選ばれている理由は、これまで見てきたとおり「反応しにくさ」「安全性」「手に入りやすさ」の3つがそろっているためだと考えられます。
空気からそのまま取り出せるため、他の気体に比べてコストをおさえやすいという利点もあります。大量生産される食品の包装には、この経済的な理由も無視できない要素だといえるでしょう。
もちろん、他の反応しにくい気体を使う選択肢もゼロではありません。ただ、食品への安全性が広く認められていて、コストも比較的おさえやすい窒素が、多くの場面で採用されていると考えられます。
気体そのものは同じ「窒素」でも、実は商品や国によって、使われ方に少し違いがあるようです。次のページで、海外の事情を比べてみます。
海外のスナックとの違い
海外のスナック菓子でも、窒素を使った包装は広く行われているといわれています。先ほど紹介したように、商品によっては窒素と別の気体を組み合わせているケースもあるようです。
一方で、日本のポテトチップスの多くは、窒素を主体にした包装が中心だと考えられています。原料や製法、流通の距離といった条件の違いが、こうした差につながっている可能性があります。
また、アメリカでは前半で紹介したように「空間が多すぎる」として裁判になるほど注目を集めましたが、日本では重さによる表示が徹底されているためか、同じような大きな騒動は目立っていません。
このように、同じ「窒素で守る」という工夫でも、国によって受け止められ方に違いがあります。次のページでは、もし窒素を使わなかったら実際どうなるのか、具体的に見ていきます。
