「空気を入れすぎ」は誤解です
ポテトチップスの袋を開けたとき、「思ったよりお菓子が少ない」と感じたことはありませんか。パンパンに膨らんだ袋を開けると、中身よりも空間のほうが目立つことがあります。
実はこれ、袋詰めの失敗でも、量をごまかしているわけでもありません。日本のお菓子は、計量法という法律によって、袋の中に入っている重さをきちんと表示することが決められています。
つまり、袋の大きさと中身の量が一致していなくても、表示された重さの分はきちんと入っているのです。ごまかしではなく、そこには別の目的があります。
では、なぜあれほど袋を膨らませる必要があるのでしょうか。その理由は、見た目をよくするためではなく、もっと実用的なところにあると考えられています。
世界のスナック袋、空気の割合はここまで違う
「空気が多い」と感じるのは、日本だけの話ではないようです。アメリカでおこなわれたある調査では、スナック菓子の袋の中身と空間の割合を計測しています。
その調査によると、業界全体の平均で袋の中の空間はおよそ43パーセントにもなるとされています。商品によって差があり、チートスというスナックでは59パーセント、フリトスでは19パーセントだったという報告もあります。
さらに、あるメーカーの担当者が「ポテトチップスの袋は半分ほど中身で満たされている」と説明した、という記録も残っています。中身より空間の方が目立つのは、世界共通の現象だといえそうです。
ここまで空間があるとなると、気になるのは「その空間はいったい何のためにあるのか」という点です。次のページでは、この空間をめぐって実際に起きた騒動を紹介します。

