海外では違う気体を使うこともある
反応しにくい気体には、いくつかの種類があります。食品の分野では、商品によって使い分けられているケースもあるといわれています。
たとえば、海外のあるポテトチップスやピタチップスの調査では、袋の中身がおよそ半分ずつ2種類の気体で構成されていた、という報告もあります。商品や地域によって配合が異なることがうかがえます。
コーヒー豆の袋では、豆自体が保存中に少しずつガスを出す性質があるため、別の気体を使った包装が選ばれることもあるようです。食品の性質によって、最適な気体は変わってくると考えられます。
いろいろな気体が登場しましたが、ここでよくある勘違いをひとつ紹介しておきます。実は、意外な気体と混同されがちなのです。
「風船のガスと同じ」という勘違い
「袋がふわっと浮くくらい軽い気体なら、風船に使うヘリウムと同じでは」と思う方もいるかもしれません。しかし、これは勘違いです。
ポテトチップスの袋がふくらむのは、気体が軽いからではありません。あくまで、酸素を押し出して反応しにくい気体で満たした結果、圧力によってふくらんでいるのです。
実際、ヘリウムは食品の保存には使われません。反応しにくいという点では似ていても、コストや安全性の面から、食品業界で選ばれているのは、もっと身近な気体だとされています。
「もっと身近な気体」と聞いて、ピンとくる方もいるでしょうか。実はこの気体、私たちが毎日吸っている空気の中に、一番多く含まれているものなのです。
