くしゃみ中に目を閉じてしまう理由
くしゃみをするとき、たいていの人は目をぎゅっと閉じてしまいます。これは自分の意思とは関係なく、体が自動的に反応しているためです。
くしゃみの指令を出す神経のはたらきが、目を閉じる動きにも同時につながっているためだと考えられています。目を開けたままくしゃみをしようとしても、なかなかうまくいかない人が多いのはこのためです。
専門家の資料によると、くしゃみの間はおよそ2秒ほど目を閉じてしまうともいわれています。仮に時速100キロで車を運転していたとすると、その2秒の間だけで50メートル以上も前に進んでしまう計算になります。
熱いお茶を持っているときや、車の運転中、機械を操作しているときにくしゃみが出そうになったら、少し身構えておくと安心です。
世界には「Bless you」と声をかける習慣がある
英語圏では、誰かがくしゃみをすると、まわりの人が「Bless you(ブレス・ユー)」と声をかける習慣があります。日本ではあまり見られない習慣なので、不思議に感じる方も多いかもしれません。
この習慣が生まれた理由にはいくつかの説があります。昔のヨーロッパでは、くしゃみをすると魂が体から抜け出してしまう、あるいは病気にかかりやすくなると考えられていた時代があり、その不安をやわらげるための言葉だったという説が知られています。
くしゃみという、ごく身近でありふれた出来事に対して、昔の人たちは今よりもずっと大きな意味を感じ取っていたようです。「心臓が止まる」という言い伝えも、そうした昔の感覚から生まれたものなのかもしれません。
次のページでは、「くしゃみ」という言葉そのものが、どのように生まれたのかを見ていきます。あわせて、実際にくしゃみがきっかけで気を失ってしまった人の例も紹介します。
