もしくしゃみを我慢し続けたらどうなるか
人前でくしゃみをするのが恥ずかしくて、鼻をつまんで口を閉じ、なんとかこらえようとしたことがある方もいるのではないでしょうか。もしこの我慢を続けたら、体にはどんなことが起きるのでしょうか。
くしゃみは、体の中にたまった強い圧力を一気に外へ逃がす現象です。この出口を無理にふさいでしまうと、行き場を失った圧力が体の中にとどまり続けることになります。
この圧力は、鼻の奥やのど、耳の内部にまで伝わることがあります。専門家は、くしゃみを我慢することで鼻の中の不調や、耳の中の損傷、耳の感染症、鼓膜が破れてしまうことなどが起こりうると指摘しています。
実際に、くしゃみを我慢したことがきっかけで、大きなトラブルにつながった例も報告されています。次のページで詳しく紹介します。
実際にくしゃみを我慢して喉を痛めた人がいる
イギリスの医学雑誌に、実際にくしゃみを我慢したことがきっかけで喉を痛めてしまった男性の症例が報告されたことがあります。
この男性は、人前でくしゃみをするのは失礼だと考え、鼻を指でつまみ、口を固く閉じてくしゃみをこらえようとしました。すると、その瞬間に首のあたりに強い衝撃を感じたそうです。
その後、数時間たっても首と喉の痛みが引かず、声も変わってしまったため病院を受診したところ、喉の奥に小さな穴が開いていることが分かりました。無理に押しとどめた圧力が、のどの組織を傷つけてしまったと考えられています。
幸い、この男性の裂け目は小さく、手術は必要ありませんでしたが、しばらくの入院が必要になりました。次のページでは、この症例のその後の経過と、もしもの時の正しい対処法について紹介します。
