人によってくしゃみの音が違うのはなぜか
「ハクション」と大きな音を立てる人もいれば、「クシュン」と小さめの音の人もいます。この違いは、いったいどこから生まれるのでしょうか。
くしゃみの音は、肺から一気に押し出される空気の量や勢い、そして鼻やのど、口の中の形によって変わってきます。体格や呼吸器の大きさには個人差があるため、同じようにくしゃみをしても音の大きさや高さは人それぞれ違ってきます。
また、くしゃみを我慢する癖がある人は、音が小さくなる傾向があるともいわれます。ただし、これまで紹介してきたとおり、我慢のしすぎには注意が必要です。
音の大きさひとつをとっても、くしゃみには個性が出るものなのですね。次は、先ほど少し触れた「Bless you」という言葉が、どのような時代背景から生まれたのかをもう少し詳しく見ていきます。
「Bless you」という言葉が生まれた背景
「Bless you」という言葉が広まった背景には、ヨーロッパで感染症が大流行した歴史が関係しているという説があります。当時、くしゃみは病気の初期症状として恐れられており、くしゃみをした人に「無事でありますように」という願いを込めて声をかけるようになった、といわれています。
時代とともに病気への恐れは薄れていきましたが、声をかける習慣そのものは、思いやりの表現として今も文化の中に残っています。
一方、日本ではくしゃみをした人に声をかける習慣はあまり一般的ではありません。かわりに「誰かが噂をしている」という、また別の言い伝えが古くから語られてきました。
国によってくしゃみへの向き合い方が違うのは、なかなか興味深いところです。次のページでは、日本と海外でのくしゃみのマナーの違いについて、もう少し掘り下げてみます。
