世界には今も2食が普通の国や地域がある
1日3食は今の日本では当たり前の習慣になっていますが、世界に目を向けると、今でも食事の回数には国や地域による違いが残っています。一般的には、中国の農村部では2食が普通とされる場合があると言われており、インドやアラビアの一部の地域でも、朝と夜の2食を中心とした食生活が見られることがあるとされています。
一方で、フランスやイタリアなど、しっかりとした食事を1日3回とる文化が根付いている国も多くあります。食事の回数は、気候や仕事の形態、宗教的な習慣など、さまざまな条件によって形づくられてきたのです。
日本の3食という習慣も、決して世界共通の絶対的なルールではなく、江戸時代の暮らしの事情から生まれた、日本独自の歴史の積み重ねだったということが、あらためて分かります。
間食を含めると現代人は「1日5食」って本当?
「では、現代の私たちは本当に3食しか食べていないのでしょうか」という疑問についても触れておきます。実は、ある統計によると、間食も含めると1日の食事の回数は平均で5回ほどになるというデータもあるとされています。
おやつやコーヒーブレイク、小腹が空いたときの軽食などを合計すると、正式な3食以外にも、私たちは意外と頻繁に何かを口にしていることが分かります。空腹をがまんすることなく、食べたいときに食べられる時代になった、ということの表れとも言えそうです。
江戸時代の人たちが、火事や灯りといった生活環境の変化をきっかけに3食を手に入れたように、現代の私たちの食生活も、これからさらに変化していく可能性は十分にあります。次のページでは、3食にまつわる注意点について考えてみます。
