ヨーロッパは逆に「朝食」が後から加わった
日本では朝食と夕食のあいだに昼食が加わる形で3食になりましたが、実はヨーロッパでは順番が逆でした。ヨーロッパでは、もともと昼食と夕食が中心の生活が長く続き、そこに後から朝食が加わることで3食になったと言われています。
そのためヨーロッパでは、今でも昼食をしっかりとる文化が根強く残っている国が多く見られます。一方で朝食は、パンとバターに紅茶やコーヒーといった軽いもので済ませる習慣が一般的です。
日本では逆に、夕食にしっかりと重きを置き、昼食は手早く済ませる人が多い傾向があります。同じ「朝夕に加えて昼が増える」という3食化の流れでも、どの食事を重視するかは、国や地域によって違いが生まれたのです。
古代エジプト・ローマ・中国の食事回数比べ
食事の回数を古代までさかのぼって比べてみると、地域ごとの違いがさらにはっきりします。古代エジプトでは紀元前13世紀ごろにはすでに1日3食が定着していたとされ、同じころの古代ギリシャの都市国家でも3食が普通だったと言われています。
一方、古代ローマでは当初3食だったものが、次第に朝食と昼食を軽くして、夕食を充実させる2食寄りの生活へと変わっていったとされています。この習慣は近世まで長く続きました。
中国大陸では、紀元前の戦国時代のころから1日2食が基本で、宋の時代になってようやく軽い間食が加わったと伝えられています。このように、食事の回数は時代とともに増えたり減ったりを繰り返してきたのです。次のページでは、江戸の町に生まれた新しい食文化について見ていきます。
