パンは戦国時代から日本にあった?
実は、パンが日本に初めて伝わったのは明治時代よりもずっと前のことです。
伝わったのは、戦国の世が続いていた安土桃山時代とされています。ポルトガルから来た宣教師たちが、布教活動の中で持ち込んだといわれています。
今回お話しする「あんぱん」が生まれるのは、それからさらに300年近くあとの明治時代です。パンという食べ物そのものは、日本人にとって決して新しい存在ではなかったのです。
まずは、パンと日本人の長いおつきあいの始まりから見ていきましょう。
最初のパンは今とはまるで違う食べ物だった
戦国時代に伝わった当時のパンは、今わたしたちが食べているふんわりしたパンとはまったく別物でした。
硬くてパサパサしていて、どちらかというとビスケットに近い食感だったと考えられています。お米や麦を主食にしてきた日本人の舌には、あまりなじまなかったようです。
そのため、パンは長いあいだ、一部の人だけが口にする珍しい食べ物のままでした。明治になっても、この状況はすぐには変わりませんでした。
では、明治時代のパンはどんな扱いを受けていたのでしょうか。次のページで詳しい事情を見ていきます。

