パンが日本で売れなかった… 明治7年「あんパン」が変えた常識

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運命を変えた、ひとりの人物との出会い

新しいパンが生まれたころ、木村家には昔から親交のあったひとりの人物が訪れます。名前は山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)。幕末から明治にかけて活躍した人物です。

安兵衛と鉄舟は、剣術のけいこを通じて江戸時代から知り合いだったといわれています。ちょうど新しいパンを試作していた木村親子は、この鉄舟に試食をしてもらうことになりました。

一口食べた鉄舟は、その味わいにすっかり心をつかまれたと伝えられています。「これはうまいじゃないか」という言葉が残されているそうです。

この出会いが、あんぱんの運命を大きく動かすことになります。鉄舟とは、いったいどんな人物だったのでしょうか。

山岡鉄舟はどんな人物だったのか

山岡鉄舟は、幕末に江戸城が新政府軍に明け渡される際、その仲立ちに尽力した人物として知られています。剣術だけでなく、禅や書の腕前でも高く評価されていたそうです。

明治になってからは、天皇のそばに仕える役人として働いていました。この立場が、のちにあんぱんと天皇を結びつける大きな役割を果たすことになります。

ちなみに鉄舟は、日本橋にある老舗の海苔店とも縁が深く、味付け海苔の誕生にも関わったという逸話が伝わっています。食べ物の歴史に何度も名前が登場する、興味深い人物です。

あんぱんに惚れ込んだ鉄舟は、木村親子にある大胆な提案を持ちかけます。

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この記事を書いた人

「知ってよかった。誰かに話したくなる。」を合言葉に、暮らし・歴史・言葉・お金・身体・食べ物など、身近だけど意外と知らない雑学を日々調査してお届けしているBest For Youの編集チームです。難しいテーマもわかりやすく、読み終わった後につい誰かに話したくなるような記事づくりを心がけています。