天皇はあんぱんにどんな反応を示したのか
お花見の席で献上されたあんぱんを、明治天皇は口にされました。伝えられている話によれば、天皇はこのあんぱんをたいへん気に入られたそうです。
「引き続き納めるように」というお言葉があったと伝えられています。これがきっかけとなり、木村屋のあんぱんは宮中に納める品として扱われるようになったといわれています。
一介のパン屋が作ったお菓子が、天皇に気に入られて宮中御用達になる。木村親子にとっては、まさに夢のような出来事だったことでしょう。
実は、気に入られたのは天皇だけではありませんでした。
皇后のお気に入りにもなったという逸話
このとき同席していた皇后(のちの昭憲皇太后)も、あんぱんをたいへん気に入られたと伝えられています。特に皇后のお口によほど合ったようで、毎年献上することが決まったともいわれています。
天皇と皇后、両方に気に入られたという出来事は、あんぱんの評判をさらに押し上げる大きな後押しになったと考えられます。
木村親子が積み重ねてきた工夫と、山岡鉄舟という人物との出会い。この二つが重なり合って、あんぱんは日本の食文化に大きな足跡を残すことになりました。
ここまでの流れを踏まえて、いよいよ核心に迫っていきましょう。
