よくある勘違い「北の国は本当に大きい」を訂正
「ロシアやカナダは、地図を見る限り世界で飛び抜けて広大な国だ」と考えている人は多いと思います。実際、面積の順位で見てもロシアは世界一広い国であることは事実です。
しかし、地図で感じる「大きさの差」そのものは、かなり誇張されている可能性があります。多くの人が知らないのですが、地図上でのロシアとアフリカの面積差は、実際の面積差よりもかなり強調されて見えているのです。
実際の面積で比べると、アフリカ大陸(約3,037万平方キロメートル)は、ロシア(約1,710万平方キロメートル)よりも広いとされています。ところが一般的な世界地図では、北に位置するロシアの方が圧倒的に大きく見えてしまいます。
「北にある国=とにかく大きい」というイメージは、地図の描き方が生み出した錯覚である場合が少なくありません。
実際の面積ランキングと、地図の印象を比べてみる
面積の広さで世界の国や地域を並べたとき、地図の見た目の印象と実際の順位が食い違う例は、グリーンランドやロシアだけではありません。
南米大陸とヨーロッパも、その代表的な例です。一般的な世界地図では、この2つはだいたい同じくらいの大きさに描かれることが多くあります。
しかし実際には、南アメリカ大陸の面積はヨーロッパの2倍ほどあるとされています。地図の見た目だけで判断すると、南米の広さをかなり過小評価してしまうことになります。
こうした地図の性質は、実は特定の大陸だけに起きる特別な現象ではなく、赤道からの距離に応じて規則正しく起きているものです。次のページでは、実際にどのくらいの緯度で、どのくらい大きさが変わるのかを数字で見ていきます。
