そもそも、なぜ地図によって大きさが違って見えるの?
「地球儀を見ると丸いのに、地図は四角い」と考えたことはありませんか。実はここに大きさが狂ってしまう原因があります。
丸いボールの表面を、切れ目を入れずに真っ平らな紙に広げることは、理屈のうえでできません。みかんの皮を、破らずにきれいな長方形にできないのと同じです。
そのため、地図を作る人たちは「どこかを我慢して、その代わりに何かを正確にする」という選択をしています。角度を優先すれば大きさが崩れ、大きさを優先すれば形が崩れる、というトレードオフです。
この「何を優先するか」という選択によって、同じ地球のはずなのに、地図ごとに国の大きさがまったく違って見えることになるのです。
実際の面積を数字で比べてみると
ここで少し数字を見てみましょう。多くの人がよく知る世界地図では、北極に近い「グリーンランド」という島が、アフリカ大陸とほぼ同じくらいの大きさに描かれています。
しかし実際のグリーンランドの面積は約216万平方キロメートル。一方のアフリカ大陸は約3,037万平方キロメートルです。実に14倍ほどの差があります。
地図の上ではライバルのように並んでいる2つの陸地ですが、実際には大人と赤ちゃんくらいの差があるといっても言い過ぎではありません。
このズレは偶然ではなく、ある地図の「くせ」によって規則的に起きています。その正体を、次のページから少しずつひも解いていきます。
