同じ散歩でも「呼び方」で食べる量が変わった実験
この「気持ちの貸し借り」を裏付けるような、興味深い実験もあります。
内容がまったく同じ散歩であっても、それを「エクササイズ」と説明したグループと、「景色を楽しむ散歩」と説明したグループとでは、その後に手に取ったお菓子の量に差が出た、という実験結果が報告されています。
実際に消費したカロリーは同じはずなのに、「運動をした」という自覚の有無だけで、その後の行動が変わってしまうということです。
これはまさに、体ではなく「頭の中」で起きているズレだと言えそうです。
30分のウォーキングとケーキ1切れを並べてみる
ここまでの内容を踏まえて、あらためて具体的な数字で比べてみます。
体重60kgの人が30分歩いて消費するカロリーは、およそ110kcal程度でした。
一方、ショートケーキ1切れ(約100g)は、一般的に300kcalから350kcal程度とされています。仮に330kcalだとすると、その差はおよそ220kcalにもなります。
単純計算では、ケーキ1切れを消費するのに必要な時間は、30分のおよそ3倍、1時間半程度歩き続ける計算になります。
