医療費控除を使っている人は年間どれくらいいる?
国税庁が公表した、ある年分の確定申告状況の資料によると、通常の医療費控除を利用している人は、年間でおよそ750万人にのぼるとされています。かなり多くの人が、毎年の確定申告でこの制度を使っている計算です。
一方で、今回取り上げている市販薬に関する制度は、始まってから数年間の利用者数が、年間およそ3万人ほどにとどまっていたという報告があります。単純に比べると、医療費控除の利用者のわずか0.4パーセントほどしかいない計算です。
同じ「税金が安くなる制度」なのに、これほど知名度に差があるのは、少し不思議に感じませんか。
なぜこんなに知られていないの?
「そんなにお得な制度なら、もっと広まっていてもいいのでは」と思う方も多いはずです。理由のひとつとして考えられるのが、確定申告そのものへのハードルの高さです。
会社員の場合、年末調整で税金の手続きが完結してしまうため、確定申告を自分でする機会がそもそも少ないのです。また、市販薬のレシートをこの制度のためにわざわざ取っておく習慣がある人も、決して多くはないでしょう。
知っていれば使えたのに、という「もったいない」制度になっている可能性があります。この舌をかみそうな名前の制度、実はその名前自体に大切な意味が込められています。
