100枚数えると、後ろの列はどうなるか
1枚を1秒で数えたとします。100枚なら、1分40秒かかります。200枚なら3分20秒です。これは、数え間違いが1回もない場合の話です。
レジの前では、数十秒でも長く感じるものです。後ろに人が並んでいればなおさらで、この感覚は、数える側のお店の人も、待つ側のお客さんも同じです。
間違えれば、最初からやり直しです。2回、3回と数え直せば、時間はもっとかかります。1人の会計が1分ほどだとすると、100枚を数えるだけで、後ろの2人分の時間が消えてしまいます。
お店の人は、お客さんを待たせないよう、いつも時間と向き合っています。それを知ると、「20枚まで」という上限にも、気持ちが少し分かるのではないでしょうか。お店が小銭を断る理由は、お客さんを待たせたくないから、という場合が多いのです。
小さなお店ほど、小銭に悩んでいる
お店にも、お店の事情があります。レジに集まった売上の小銭は、いつか銀行に持ちこむことになります。そのとき、枚数が多いと手数料がかかる場合があります。売上の小銭は、お店にとっては、あとで両替や入金の手間にもなるのです。
お釣り用の小銭を銀行で用意するときにも、手数料がかかることがあります。小銭は、足りなくても困るし、多すぎても困る。お店にとっては、扱いの難しい存在なのです。
小さなお店の事情を知ると、「20枚まで」という張り紙にも、理解が深まります。ところで、2026年度に、1円玉が、11年ぶりに大量に作られることになりました。その数は、なんと1億3200万枚。なぜ、いまになって、1円玉が必要になったのでしょうか。
