自動販売機が小銭を戻すのは法律のせい?
自動販売機に10円玉を次々と入れていると、途中から硬貨が戻ってくることがあります。これを「法律の上限に引っかかったから」と説明する人がいますが、これは勘違いです。
法律が定めているのは、人と人との支払いで相手が断れるかどうか、という話です。機械が硬貨を返すのは、内部でためておける枚数や、投入金額の上限といった機械側の仕組みによるものです。
実際、機種によって受け付ける枚数は違います。同じメーカーでも、古い機械と新しい機械で挙動が変わることがあります。もし法律が原因なら、どの機械でも同じ枚数で止まるはずです。
ちなみに、汚れた硬貨や変形した硬貨がはじかれるのも、機械が形や重さを見分けているからです。これも法律とは関係のない話です。
券売機やセルフレジは何枚まで受け付ける?
では、券売機やセルフレジはどうでしょうか。こちらも機械ごとの仕様で決まっており、一般的には自動販売機よりも多くの硬貨を受け付けられるものが多いとされています。
スーパーやコンビニのセルフレジには、硬貨をまとめて投入できる受け皿がついている機種があります。数十枚をいっぺんに流し込んでも、機械が自動で数えてくれる仕組みです。
ただし、受け皿の大きさには限りがあります。一度にあふれるほど入れると詰まりの原因になり、係員を呼ぶことになります。分けて入れるほうが、結果的に早く終わることが多いようです。
そもそも、なぜ硬貨にだけこんな制限があるのでしょうか。次のページでは、国が示している理由と、数える手間を数字で見てみます。
