約30万枚の小銭を、手押し車で運びこんだ男性
舞台は、アメリカのバージニア州です。2017年、ある男性が、車2台分の税金を、1セント玉だけで支払いました。その数、約30万枚。手押し車5台に積まれ、重さは約700キロにもなったと報じられています。
1セント玉は、日本でいえば1円玉にあたる、いちばん小さな金額の硬貨です。アメリカには、日本のような細かい枚数の上限がないと説明されています。そのため、役所の職員は、この大量の小銭を数えることになりました。
報道によれば、窓口の職員が数えるのに、12時間以上かかったそうです。男性の動機は、役所の対応に対する抗議だったと伝えられています。ところが、この話には、思わぬ後日談があります。いちばん大変だったのは、役所ではなく、持ちこんだ本人かもしれないのです。
持ちこんだ本人にも、大きな出費がかかっていた
報道によると、男性は前日に11人を雇って、紙で巻かれた小銭をほどく作業を、4時間行わせました。人件費は1人1時間10ドルで、合計440ドルです。
お金の面だけではありません。前日から人を集め、小銭の準備に何時間もかけた手間も、大きな負担だったはずです。抗議のための準備としては、かなり大がかりなものでした。
運ぶための手押し車は5台で、400ドル。ここまでで合計840ドルになります。さらに、訴えを起こす費用として、1005ドルかかったとも伝えられています。抗議のために、これだけのお金と手間をかけたことになります。
役所も本人も、疲れ果てる一日だったことでしょう。さて、日本で似たことをして、20枚を超えて出したら、何が起こるのでしょうか。「警察を呼ばれるのでは」と心配する人もいますが、実際はどうなのでしょうか。
