レジで小銭を出しすぎると断られる、法律で決まっている枚数の上限

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いまの決まりは1988年4月から

硬貨の枚数を決めている「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」は、1987年に成立し、1988年4月1日から使われています。昭和でいえば、昭和63年の春です。

この法律は、それまでバラバラに存在していた古い法律をまとめて整理するために作られました。明治時代の貨幣法や、戦時中に作られた臨時通貨法などが、このときに役目を終えています。

同時に、硬貨の種類を6つに定め、記念硬貨を出すときにいちいち新しい法律を作らなくてもよい仕組みも整えられました。いま私たちが当たり前に使っているお金の枠組みは、この年に一度きれいに組み直されたわけです。

つまり、枚数の上限そのものは、平成が始まる少し前から続いているルールということになります。40年近く、内容が変わっていない決まりなのです。

戦前は「金額」で線を引いていた

では、1988年より前はどうだったのでしょうか。多くの人が知らないのですが、昔の日本にも似た決まりがあり、しかも数え方の考え方が今と違っていました。

1938年にできた臨時通貨法という法律を見ると、十銭と五銭の硬貨は5円まで、一銭の硬貨は1円までを限度に通用する、と書かれています。枚数ではなく、合計金額で線を引いていたのです。

さらにさかのぼって明治30年の貨幣法でも、金貨は無制限、銀貨は10円までといった具合に、金額での上限が定められていました。細かい硬貨ほど使える金額が小さい、という考え方は当時から共通しています。

ここで気づいた方もいるかもしれません。この「金額で決める」やり方は、実はいまも海外で現役です。次のページでは、イギリスとアメリカという対照的な2つの国のルールを見てみましょう。

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この記事を書いた人

「知ってよかった。誰かに話したくなる。」を合言葉に、暮らし・歴史・言葉・お金・身体・食べ物など、身近だけど意外と知らない雑学を日々調査してお届けしているBest For Youの編集チームです。難しいテーマもわかりやすく、読み終わった後につい誰かに話したくなるような記事づくりを心がけています。