レジで小銭を出しすぎると断られる、法律で決まっている枚数の上限

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30万枚の1セント騒動、その後にかかった費用

先ほど紹介したアメリカの1セント騒動には、あまり知られていない後日談があります。抗議した男性の側も、かなりの出費をしていたのです。

報道によると、男性は前日に11人を雇い、4時間かけて紙で巻かれた硬貨をハンマーで割って取り出しました。人件費は440ドル。運ぶための手押し車5台に400ドル。さらに裁判を起こす費用も加わりました。

役所の側も大変でした。硬貨を数える機械が途中で止まり、職員が手で数え続けることになったと伝えられています。どちらにとっても、割に合わない一日だったと言えそうです。

この話は、上限を設ける国の考え方を裏側から証明しているようにも見えます。

硬貨はどこで作られ、どこへ戻るのか

最後に、硬貨がめぐる道すじも見ておきましょう。硬貨を作っているのは造幣局で、大阪に本局があります。作られた硬貨は日本銀行を通じて、金融機関へ、そして私たちの手元へ届きます。

硬貨は紙のお札と違って丈夫なので、何十年も使われ続けます。ギザ十が今も財布に紛れ込むのは、その丈夫さのおかげです。それでも長く使えばすり減っていきます。

財務省が1円玉の量産を再開した理由として、すり減った1円玉の回収状況を挙げていたのは、まさにこの循環の話です。回収されて減った分を、新しく作って補っているわけです。

次のページでは、ここまでの内容を、日常で困らないための形に整理してまとめます。

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この記事を書いた人

「知ってよかった。誰かに話したくなる。」を合言葉に、暮らし・歴史・言葉・お金・身体・食べ物など、身近だけど意外と知らない雑学を日々調査してお届けしているBest For Youの編集チームです。難しいテーマもわかりやすく、読み終わった後につい誰かに話したくなるような記事づくりを心がけています。