税金を小銭で払ったら、どうなるのか
このルールは、お店の買い物だけの話ではありません。お金の支払い全般に関わる決まりなので、役所の窓口でも、同じ考え方が当てはまります。役所の窓口は、レジと違って、後ろに人が並んでいないこともあります。それでも、数える職員の手間は同じです。
役所の窓口では、小銭の数え間違いが許されないため、慎重に数えることになります。その手間が、窓口の判断に影響することは、お店の場合と同じです。
そのため、税金や公共料金を大量の小銭で払おうとして、断られることは、法律上はありえます。先ほどのアメリカの事件とは、対照的ですね。
ただし、窓口によっては、事情を話せば受け取ってくれることもあります。事前に電話で確認しておくと安心です。断られても、支払いの義務が消えるわけではないので、期限があるときは別の方法も用意しておきましょう。
「小銭お断り」の張り紙は、問題ないのか
お店によっては、「小銭はお断り」と書いた張り紙を出していることがあります。これは、お店が独自に決めた案内であると、一般には考えられています。法律で決まった数字ではなく、お店の事情によるお願いです。
もちろん、20枚以内の少ない枚数でも、お店の都合で断られることがないわけではありません。ただ、それは法律で決まった上限の話とは別で、お店の対応の問題になります。
お店の張り紙を見かけたら、「お店の案内だな」と受け止めるのがちょうどいいでしょう。気になるなら、レジで「小銭が多いのですが」と一声かけるだけで、解決することが多いです。では、この「20枚」というルールは、いつ、どのように決まったのでしょうか。始まりは、昭和の終わりも近い、昭和63年の春でした。
