現金払いはどこまで減ったのか
経済産業省は、毎年キャッシュレス決済の割合を発表しています。2026年3月に公表された数字によると、2025年の割合は新しい国内の指標で58.0パーセント、決済額は162.7兆円でした。
2018年ごろの割合は20パーセント程度だったとされていますから、この10年足らずで大きく様変わりしたことになります。内訳ではクレジットカードが8割以上を占め、コード決済も伸びています。
硬貨の製造枚数も減りました。報道によると、2022年度に作られた硬貨は約6.2億枚で、20年前と比べておよそ半分になったとされています。使われなければ、新しく作る必要も減るわけです。
ところが、そんな流れの中で、思いがけないニュースが飛び込んできました。
1円玉が11年ぶりに量産されている
2026年7月、造幣局が公式のSNSで「久しぶりに1円を量産しています」と発信し、話題になりました。1円玉の量産は、実に11年ぶりのことです。
報道によると、2016年度から2025年度までの1円玉は、コレクター向けの貨幣セットに入れる分しか作られていませんでした。年間の製造枚数は40万枚から80万枚台にとどまっていたそうです。
ところが2026年度の製造予定枚数は1億3200万枚。財務省は取材に対し、流通の状況やすり減った1円玉の回収状況を踏まえ、新しく作らなければ世の中で1円玉が足りなくなりかねないためだと説明しています。
キャッシュレスが進んでも、硬貨は消えていません。ではいよいよ、その硬貨を一度に何枚まで使えるのか。次のページで、法律の条文そのものを確かめます。条文には、私たちが思っている「枚数」とは違う書き方がされています。
