ヨーロッパは「全部で50枚まで」
ユーロを使う国々の共通ルールでは、1回の支払いで50枚を超える小銭は、受け取らなくてもよいとされています(発行する機関などを除く)。日本のように種類ごとに数えるのではなく、全部まとめて50枚です。
日本の感覚だと、「50枚」と聞くと、多いと感じるかもしれません。ただし、ヨーロッパの硬貨は種類が多く、金額もさまざまです。数え方の違いは、旅行のときにも知っておくと役に立ちます。
共通の規則に書かれているので、ユーロを使う国では、どこでも同じ考え方になります。日本は「種類ごとに20枚」、ヨーロッパは「全部で50枚」。いちばんの違いは、種類で分けるかどうかです。
ヨーロッパ方式には、わかりやすさがあります。ただし、1セント玉50枚ならたった50セントですが、2ユーロ玉50枚なら100ユーロです。同じ50枚でも、種類によって金額に大きな差が出ます。
もし日本が「合計50枚」だったら
想像してみましょう。もし日本が、ヨーロッパと同じ「全部で50枚まで」だったら、どうなるでしょうか。1円玉だけで払うなら、50枚で50円です。日本の20円より、少し増えます。
一方、500円玉だけで払うなら、50枚で2万5000円です。日本の上限の1万円より、ずっと大きくなります。つまり、合計50枚方式は、小さな硬貨には有利で、大きな硬貨にも有利な、広い枠だといえます。
日本のルールは、どの小銭にも同じ「20枚」の枠がある、平等な方式です。考え方の違いが、数字の違いになって現れるのがおもしろいところです。ところで、20枚の小銭を数えるのに、どのくらい時間がかかるのでしょうか。レジの後ろに並ぶ人は、何分待たされるのでしょうか。
