「何枚まで」の噂がバラバラな理由
枚数の上限について聞いてみると、答えは人によってバラバラです。10枚だと思っている人、50枚だと思っている人、100枚だと思っている人までいます。
理由の一つは、銀行の手数料の枚数と混ざってしまうことです。50枚まで無料、100枚まで無料といった数字が身近にあるため、そちらの記憶が上書きされてしまうのです。
もう一つは、海外のルールと混同するケースです。特にヨーロッパの決まりは日本と数字も数え方も違うため、断片的に伝わると誤解のもとになります。
ここまでで、日本の決まりは「同じ額面ごとの枚数」で数えることが分かっています。その一点を押さえておけば、噂に振り回されずにすみます。
ヨーロッパは「合計50枚まで」で数える
ユーロを使っている国々には、1998年に定められた共通の規則があります。そこには、発行機関などを除いて、1回の支払いで50枚を超える硬貨を受け取る義務はない、と書かれています。
ポイントは、額面に関係なく合計で50枚という点です。イタリアの中央銀行の解説でも、額面を問わず50枚が限度だと説明されています。1セント50枚でも、2ユーロ50枚でも、同じ扱いになります。
ドイツでは、これに加えて記念硬貨の受け取りは200ユーロまで、という国内の決まりもあります。ヨーロッパは「全部まとめて何枚」、日本は「種類ごとに何枚」。似ているようで、考え方はまったく違います。
さて、こうなると小銭をためこむこと自体を考え直したくなります。次のページでは、貯金箱の小銭を上手にお金へ戻す方法を見ていきましょう。
