キャッシュレスは、どこまで進んだのか
経済産業省は、毎年、キャッシュレス決済の割合を発表しています。2026年3月末に公表された数字では、2025年のキャッシュレス決済比率は、新しい国内向けの指標で58.0パーセントでした。
数字の出し方は調査によって異なりますが、いずれにしても、キャッシュレスの割合は年々増えていると報じられています。買い物の風景が、ここ数年で大きく変わったことが分かります。
つまり、買い物の半分以上が、カードやスマートフォンなどの支払いです。レジで小銭を出す場面は、たしかに減っているはずです。財布を開く回数は減っても、小銭の出番は、ゼロにはなりません。
それでも、1円玉が11年ぶりに量産されたように、小銭はまだまだ現役です。セルフレジやお賽銭など、思わぬところで、今日も静かに働いています。数字を知ると、ふだんの買い物の風景が、少し違って見えてきます。
自動販売機が小銭を返すのは、法律のせいか
自動販売機に10円玉を何枚も入れていると、途中で戻ってくることがあります。「自販機が小銭を返すのは、20枚のルールのせい」と思う人もいるようです。さて、これは本当でしょうか。
答えは違います。法律が決めているのは、人と人との支払いで、相手が断れるかどうかだけです。機械が小銭を返すのは、機械の中の仕組みによるものです。
機種によって、受け入れる枚数は違います。もし法律が原因なら、どの機械も同じ枚数で止まるはずです。汚れた小銭や曲がった小銭が戻ってくるのも、機械が形や重さを見分けているからで、法律とは関係ありません。では、貯金箱いっぱいの小銭は、どう処理すればよいのでしょうか。あふれる小銭の山を前に、まずやるべきことがあります。
