「20枚まで」のルールが始まった日
いまの「20枚まで」というルールは、1988年4月1日から使われています。昭和でいえば、昭和63年の春です。平成が始まる少し前に、生まれたルールなのです。
ルールが決まった昭和63年は、いまとは世の中の様子もだいぶ違っていました。そのころ、小銭を使う場面は、いまより圧倒的に多かったはずです。お店の側にとっても、小銭の扱いは日常の大きな悩みだったと考えられます。法律で上限がきちんと決まったことで、お店とお客さんが、同じ基準で話せるようになったのです。
それより前の日本にも、似た決まりがありました。ただし、昔は「枚数」ではなく、「金額」で上限を決めていたとされています。明治30年にできた貨幣法では、銀貨は10円までといった形でした。
つまり、いまのルールは、40年近く、使い続けられていることになります。何気なく使っている小銭にも、ちゃんと歴史があるのです。
「額面の20倍」という、わかりやすい決め方
いまの方式は、「額面の20倍」という、掛け算の形です。1円玉なら20円分、500円玉なら1万円分、と、種類ごとに自然に決まります。新しい種類の小銭ができても、同じ考え方で使えるのが、便利なところです。
たとえば、10円玉なら額面の20倍で200円、100円玉なら2000円、50円玉なら1000円です。どの種類でも、「20」という数字は同じですが、払える金額は種類によって大きく変わります。この仕組みは、新しい硬貨が作られても、同じ考え方で使えます。1種類ずつ数字を覚える必要がなく、とても合理的です。
この方式のおかげで、「何枚」と「いくら」の関係が、とても分かりやすくなっています。20枚なら、額面の20倍。つまり、「20」という数字さえ覚えておけば、どの小銭でも考えられるのです。
さて、ここまでの話を、どのくらい覚えているでしょうか。次の4問のうち、1問だけ、多くの人が間違えるものがあります。
