上限は「1回の支払い」で「同じ額面ごと」に数えます
ここで、答えの範囲をぐっと絞る大事な情報をお伝えします。日本の決まりは「硬貨を全部合わせて何枚まで」ではありません。同じ額面ごとに数える方式です。
たとえば100円玉と10円玉は、まったく別々に数えます。100円玉が上限いっぱいでも、10円玉には10円玉の枠が別にあるということです。1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉、それぞれに枠があります。
また、数えるのは1回の支払いごとです。同じお店でも、会計を分ければそれぞれ別の支払いになります。財布の中に何枚入っているかは関係ありません。あくまで、そのとき差し出した枚数だけが問題になります。
この「額面ごと」という数え方は、あとで出てくる海外のルールと比べると、日本独特のわかりやすさがあります。この点は覚えておいてください。
6種類の硬貨は、生まれた年がバラバラ
いま使われている硬貨は、1円、5円、10円、50円、100円、500円の6種類です。この6種類は、法律の中でもきちんと決められています。
面白いのは、6種類がそろうまでにかなりの時間がかかっていることです。戦後すぐに登場したのが5円玉や10円玉で、1円玉のアルミ製が加わったのは1950年代の半ばごろ。いま見慣れた形の50円玉や100円玉は、1960年代に今の姿になりました。
いちばん新しいのが500円玉です。登場したのは1982年で、その後2000年に材質が変わり、2021年11月には外側と内側で色が違う、いまの2色の500円玉が発行されました。6種類の中では、まだ生まれて40年ちょっとの新顔です。
では、この6種類に枚数の上限をかけている法律は、いつからあるのでしょうか。実は今の形になったのは、そう昔の話ではありません。次のページでは、上限が生まれた年と、その前の時代の決まりを見ていきます。
