家族の間でのあくびは、とてもうつりやすいという調査結果
先ほど紹介したイタリアの調査では、実際の日常生活の中で、誰があくびをしたときに、誰がつられてあくびをしたのかが、細かく記録されました。
その結果、見知らぬ人どうしよりも、友人どうしのほうが、そして友人どうしよりも、家族どうしのほうが、あくびがうつりやすいという傾向がはっきりと見られたとされています。
夕食の席で、家族の一人があくびをしたら、次々と他の家族もあくびをし始めた、というのは、多くの家庭で見られる、ごく自然な光景なのかもしれません。
この「親しさによる差」は、どのくらいの大きさなのでしょうか。もう少し詳しく比べてみます。
「他人」「友人」「家族」であくびの伝染率を比べると
海外の研究では、あくびをした相手との関係を「見知らぬ人」「知り合い」「友人」「家族」のように段階的に分けて、伝染のしやすさを比べています。
その結果、関係が近くなるほど、あくびの伝染率も高くなるという、きれいな傾向が確認されています。もっとも伝染しやすいのは家族、もっとも伝染しにくいのは見知らぬ人という順番です。
この結果からも、あくびの伝染が、単なる体の反射ではなく、人と人との心理的なつながりの強さを映す一つの現象であることがうかがえます。
では、日常のなかで、あくびが伝染するのを少し抑えたいときには、どうすればよいのでしょうか。
