あくびが「伝染する」と考えられるようになった、その経緯
あくびがうつるという感覚は、多くの人が日常のなかで経験的に知っていたことです。しかし、それを科学的に確かめようとする動きが本格化したのは、比較的最近のことだとされています。
研究者たちは当初、あくびの伝染を「単なる面白い癖」として扱うのではなく、脳や心のしくみを知るための手がかりとして注目するようになりました。
あくびの伝染を調べることで、共感や社会的なつながりといった、目に見えない心のはたらきを、間接的に測れるのではないかと考えられたのです。
こうした背景から、人間以外の生き物にもあくびがうつるのかどうか、という研究にも関心が広がっていきました。
動物にもあくびは伝染するの?犬とチンパンジーの場合
あくびの伝染は、人間だけでなく、一部の動物にも見られることが研究で示されています。
特によく知られているのが、チンパンジーです。仲間があくびをしているのを見ると、他のチンパンジーもつられてあくびをする様子が観察されています。
さらに興味深いのは、犬もまた、飼い主のあくびを見て、あくびをすることがあるという点です。動物どうしだけでなく、人と動物の間でもあくびが伝染することがあるのです。
この犬とあくびの関係については、日本国内の研究でも詳しく調べられています。
