健康な人の45%〜60%に、あくびは伝染するとされています
東京大学の研究チームによる報告では、この種の「あくびの伝染」は、健康な成人のおよそ45%から60%に見られるとされています。
つまり、二人に一人、もしくはそれ以上の人が、他人のあくびを見ることで自分もあくびをする体質を持っているということになります。
この研究では、あくびの伝染が、共感や社会的なつながりに関わる脳のネットワークの働きと結びついていることも指摘されています。人と人とのコミュニケーションや、社会的な結びつきに、あくびが一役買っている可能性があるというわけです。
この45%〜60%という数字、他の研究と比べてみると、どのように位置づけられるのでしょうか。
複数の研究を比べてみると、数字はどれくらい一致している?
あくびの伝染に関する割合は、実は一つの研究だけでなく、複数の研究でおおむね近い範囲の数字が報告されています。
ある研究では42%から55%程度、別の研究では30%から60%程度と、細かい数字には違いがあるものの、「おおよそ3割から6割の間」という点では、多くの研究がゆるやかに一致しています。
こうした複数の研究を重ねてみると、健康な人の半数前後、多いときは6割近くにあくびが伝染するという傾向は、かなり信頼性の高い情報だと言えそうです。
それでは、残りの4割から5割ほどの人には、いったい何が起きているのでしょうか。
