あくびは「眠いから出る」だけではありません
「あくびが出る=眠い」。多くの人がそう思っているのではないでしょうか。
実はあくびは、眠気だけが原因で出るわけではありません。退屈しているときや、逆に緊張がゆるんだときにも出ることが分かっています。
さらに意外なことに、あくびのような口の動きは、赤ちゃんがお腹の中にいる間からすでに始まっています。妊娠20週ごろの胎児にも、あくびに似た動きが確認されているのです。
つまりあくびは、私たちが思っている以上に古くから体に備わった、根の深い現象だと言えそうです。
あくびが伝染するのは、実は人間だけではありません
あくびについて、もう一つ知っておきたい意外な話があります。あくびは人から人へ伝わるだけでなく、動物の間でも見られるということです。
犬が飼い主のあくびを見て、つられてあくびをする様子が研究で観察されていますし、チンパンジーの仲間どうしでも同じような伝染が確認されています。
「あくびがうつる」という現象は、人間だけの特別なものではなく、もっと広い生き物の世界に共通する仕組みなのかもしれません。
では、なぜ私たちはこんなにも簡単に、人のあくびに引き込まれてしまうのでしょうか。その手がかりを探るには、まず「あくび」という言葉そのものの成り立ちから見ていく必要がありそうです。

