戦いはやはり「38分」で終わっていました
ここまで見てきた通り、この戦いはやはり一般に「38分」という短さで決着したとされています。午前9時2分に始まった砲撃は、午前9時40分ごろに宮殿の旗が落とされ、まもなく完全に静まりました。この間の時間を計算すると、およそ38分という数字になります。
ただし前のページで触れた通り、終了の時刻をどこに定めるかによって、40分や45分と紹介される場合もあります。それでも、多くの資料が「38分」という数字を代表的な目安として扱っており、この時間が世界でもっとも短い戦争として広く知られる理由になっています。宮殿は炎に包まれ、ハーリド側はわずか半時間ほどの間に、王位への望みをすべて失うことになりました。
この短時間に起きた出来事を振り返ります
あらためて、この38分の間に起きたことを振り返ってみましょう。まず宮殿への集中砲撃が始まり、守備側の大砲がすぐに使えなくなりました。続いて宮殿の一部が炎上し、避難する人々と、逃げ場を失う人々の双方が生まれました。海上ではグラスゴー号が反撃を試みるも、数分のうちに撃沈されています。
ハーリド自身は早い段階で裏口から脱出し、指揮系統は事実上崩壊しました。そして最終的に宮殿の旗が落とされ、砲撃がやみました。これだけの出来事が、わずか半時間程度の間に、次々と起きていたことになります。次のページからは、この短い戦いが、その後のザンジバルにどのような影響を残したのかを見ていきます。
