38分で終わった戦争…1896年、その間に起きたことが凄すぎた

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注目すべきは「被害の差」の大きさです

この戦いで見逃せないのが、両者の被害の差です。ハーリド側では、およそ500人が死亡または負傷したとされています。多くは宮殿の中にいた守り手や使用人、住民でした。燃え広がる宮殿の中で、逃げ場を失った人も多かったと考えられています。

一方のイギリス側の被害は、砲艦スラッシュ号に乗っていた下士官1人が負傷しただけで、死者はゼロだったとされています。わずか38分ほどの出来事で、これほど極端な被害の差が生まれたことは、この戦いの一方的な性質をよく物語っています。数字だけを見ると、これはもはや対等な「戦争」というより、力の差をはっきりと見せつける「示威行動」に近かった、と評する見方もあります。

逃げた王様のその後の足取り

砲撃が始まった直後、ハーリド自身がどう行動したのかについては、記録によって多少の違いがあります。多くの記録では、ハーリドは最初の砲撃が始まってまもなく、宮殿の裏口からひそかに脱出したとされています。「宮殿で死ぬ覚悟だ」という趣旨の発言を残していたにもかかわらず、実際には早い段階で戦いの場を離れていた、という点は、当時から皮肉を込めて語られることが多いようです。

ハーリドが向かった先は、ザンジバルにあったドイツの領事館でした。イギリスは何度もドイツ側に対して、ハーリドの引き渡しを求めたとされていますが、ドイツ側はこれに応じませんでした。この後ハーリドがどうなったのかについては、また別のページで詳しく触れていきます。

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この記事を書いた人

「知ってよかった。誰かに話したくなる。」を合言葉に、暮らし・歴史・言葉・お金・身体・食べ物など、身近だけど意外と知らない雑学を日々調査してお届けしているBest For Youの編集チームです。難しいテーマもわかりやすく、読み終わった後につい誰かに話したくなるような記事づくりを心がけています。