第1位は揚げパン
1位は揚げパンです。冒頭のクイズの答えはBでした。2010年のマルハニチロ調査で1位、macaroniの投票でも210票を集めて1位に入っています。複数の調査で首位に立つ、まさに「給食の王様」です。
コッペパンを油で揚げ、砂糖やきな粉などをまぶした料理で、普段のコッペパンとは食感も甘さも大きく違います。外はカリッと、中はふんわりとしたパンに、甘い粉がたっぷりとまとわりつく味わいは、給食でしか食べられない特別な体験でした。
砂糖、きな粉、ココア、シナモンなど、学校ごとに味付けが異なり、「どれを思い浮かべるか」で、思い出が分かれるのも面白い点です。同じ揚げパンでも、人によって、まったく別の味を覚えています。
風邪で休んだ子のために生まれた
揚げパンの起源は、1952年ごろ、東京都大田区立嶺町小学校で、調理師の篠原常吉さんが考案したものだとされています。風邪で休んだ子どもに、少しでも栄養をとってもらうため、時間がたって固くなったパンを、油で揚げて砂糖をまぶした、というのが始まりです。
この経緯は、2004年ごろに大田区民からの問い合わせを受けた栄養士の調査で明らかになりました。六郷小学校の学校日誌に、1954年6月10日の記録が残っていて、その2年ほど前に嶺町小学校で作られたことがわかったといいます。
一人の調理師の思いやりから生まれた工夫が、数十年後には全国の給食の頂点に立ちました。ランキングを最後まで読んだあなたの1位は、このあとの最終ページで確かめてください。
