第20位はちくわの磯部揚げ
最初に登場するのは、ちくわに青のりを混ぜた衣をつけて揚げた「ちくわの磯部揚げ」です。macaroniの投票では47票で、プリンなどと並ぶ17位タイでした。「磯部」とは海辺の岩場を指す言葉で、青のりの香りを磯の香りに見立てた名前だといわれます。
魚のすり身でできたちくわは、肉料理とは違う軽さがあり、衣のサクッとした食感と青のりの香りで、白いご飯にもパンにも合わせやすい一品でした。穴のあいた形が面白く、穴をのぞいたり指にはめたりして遊んだ記憶を持つ人も多いはずです。
ただし、あくまで脇役という立ち位置でした。主菜がしっかりある日の「もう一品」として登場することが多く、「今日は磯部揚げの日だ」と大喜びするタイプの料理ではなかったのです。それでもランキングに残るところに、この料理の不思議な存在感があります。
なぜ20位止まりなのに、名前が挙がり続けるのか
20位に留まった最大の理由は、全国で同じように出ていたわけではないことです。学校や地域によって、登場する頻度も調理の仕方も違いました。カレーのように「全員が同じものを思い浮かべる」料理に比べると、票がどうしても分散してしまいます。
けれど、これは弱点ではありません。給食の記憶は、一部の人気メニューだけでなく、毎日の小さな一品の積み重ねでできています。ちくわの磯部揚げは、その積み重ねの代表格です。上位に入らなくても「そういえば出ていた」と、大人になってふと思い出される料理なのです。
さて、続く19位は、噛むたびに小さな音がする副菜です。甘辛くからめた味が付いていて、口に入れると、カリッという歯ごたえとともに、ある栄養素の存在感が広がります。
