第4位はクジラの竜田揚げ
4位は、クジラの竜田揚げです。2010年のマルハニチロ調査では2位に入っており、30代以上になると、思い出のメニューとして急に名前が増えました。逆に、若い世代ではほとんど挙がらず、世代によって記憶が分かれる料理の代表です。
クジラ肉は、戦後の食料難の時代に、貴重なたんぱく源として重宝されました。nippon.comの記事によると、70年代くらいまでは、クジラの竜田揚げが学校給食の定番メニューとして登場していたといいます。しょうゆなどで下味をつけて揚げた、少し独特の風味のある一品でした。
噛みごたえがあり、味が濃く、白いご飯が進む料理だったという声が多くあります。給食の定番だったからこそ、大人になってからも、味や食感をはっきり覚えている人が多いのです。
その時代だからこそ、特別だった料理
クジラの竜田揚げが給食から姿を消していったのは、70年代以降、養豚・養鶏業が発展し、クジラ肉の消費が徐々に減っていったからです。さらに、1982年のIWCによる商業捕鯨の一時停止決定や、1988年の日本の商業捕鯨中止によって、供給が大きく減りました。ほかの肉が手に入りやすくなった今、あの味を食べる機会は限られ、懐かしさだけが残りました。
つまり、この料理は、時代の食料事情を映す鏡でした。「その時代だからこそ特別だった」からこそ、世代間で思い出が大きく分かれるのです。
続く3位は、ある意味でもっとも「給食でしか会えない」主食です。家庭では、ほぼ再現できません。袋を開けて麺をほぐし、別の容器に入ったソースをかける、という独特の手順がありました。
