日本呼吸器学会が説明する、この病気の危険性
日本呼吸器学会は、この病気について次のような説明をしています。呼吸が止まることで体の中の酸素の濃度が下がり、二酸化炭素の濃度が上がるとされています。
また、睡眠が細かく途切れることで心臓に負担がかかり、動脈硬化や心血管障害、脳血管障害を起こしやすくすると説明されています。さらに、難治性の高血圧などの生活習慣病や、不整脈の原因になることもあるとされています。
日中の強い眠気は代表的な症状のひとつですが、それだけでなく、体の奥深いところで少しずつダメージが積み重なっていく病気だということが分かります。
高血圧リスクは最大2.9倍という具体数値
具体的な数字も見てみましょう。酸素濃度が下がることを補おうとして心臓の働きが強まり、その結果として高血圧になりやすいとされ、そのリスクは1.4倍から2.9倍にもなるという報告があります。
また、重症の患者さんでは、健康な人と比べて致命的な心筋梗塞や脳卒中のリスクが約2.9倍、命に関わらない心筋梗塞や治療が必要になるリスクが約3.2倍に上昇するというデータもあります。
高血圧の患者さんの中には、実に3人に1人がこの病気を合併しているという報告もあり、決して珍しい組み合わせではないことがうかがえます。次のページでは、こうしたリスクが、アメリカなど海外ではどのように扱われているのかを見ていきます。
