2012年、高速道路で起きたもうひとつの事故
2012年4月、関越自動車道で高速ツアーバスが防音壁に衝突する事故が起きました。この事故では、乗客45人が死傷する大変痛ましい結果となりました。
運転手は、眠気を感じ始めてから約3キロメートルもの距離を走り続け、完全に意識を失った状態で事故を起こしたとされています。事故後の調べで、この運転手にも同じ病気の症状が確認されたと報告されています。
前の章で紹介した新幹線の出来事から約9年後に起きたこの事故は、この病気が個人の健康問題だけでなく、社会全体に関わる問題であることを改めて示しました。
海外の大事故にも影を落とした?
実はこの病気が関わったと指摘される大きな出来事は、海外にもあります。1979年に起きたアメリカのスリーマイル島原子力発電所の事故や、1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所の事故です。
これらの事故では、作業員の居眠りや注意力の低下が一因として指摘されることがあり、その背景にこの病気が関係していた可能性を指摘する声もあります。
真相をすべて特定することは難しいものですが、世界的な大事故の背景に、睡眠と呼吸に関わる問題が潜んでいた可能性があるというのは、興味深い視点です。次のページでは、「本人は気づけない」と言われる、この病気の怖さの理由に迫ります。
