なぜ本人は「呼吸が止まっていること」に気づけないのか
「本人は寝ているから気づかない」というのは、この病気の本当に怖いところです。呼吸が止まっている間、脳は一瞬だけ目を覚まそうとしますが、本人にその記憶が残ることはほとんどありません。
呼吸が止まって、また再開する、というやり取りが一晩に何十回、何百回と繰り返されていても、朝起きたときには「よく眠れた」と感じてしまうことすらあります。
つまり、自分の異変に自分で気づくことが、構造的にとても難しい病気なのです。だからこそ、周りの人からの指摘が発見のきっかけになることが多いのです。
家族が気づける具体的なサイン
一緒に寝ている家族が気づける代表的なサインをいくつか紹介します。いびきの音が急にピタッと止まり、10秒以上の沈黙のあと、大きな音とともに呼吸が再開する。これが一晩に何度も繰り返される。
眠っている間に、息苦しそうにもがくような動きを見せることもあります。こうした様子が見られたら、一度受診を検討するきっかけにしてほしいポイントです。
本人が「そんなことはない」と思っていても、周囲からの声かけが、深刻な病気の早期発見につながることがあります。次のページでは、日本にこの病気の患者がどのくらいいると推計されているのか、その数字の移り変わりを見ていきます。
