潜在患者数はどう推移してきたのか
この病気の潜在的な患者数について、これまで様々な推計が発表されてきました。かつては国内で300万人前後という推計が広く知られていましたが、2019年に発表された海外の研究では、日本国内の潜在患者数は940万人以上にのぼると推計されています。
一方で、代表的な治療法であるCPAP療法を受けている患者数は、国内でおよそ65万人程度にとどまるとも言われています。つまり、治療が必要と考えられる人の多くが、まだ病院にたどり着いていない可能性があるということです。
数字の幅が大きいのは、調査方法や対象によって推計が変わるためですが、いずれにしても「身近で見過ごされやすい病気」であることは共通しています。
「太っている人だけの病気」という誤解
「太っている人だけがなる病気」というのは、よくある誤解のひとつです。確かに肥満はこの病気の大きな原因のひとつで、首まわりに脂肪がつくことで気道が狭くなりやすくなります。
しかし、日本呼吸器学会によると、日本人はもともと喉まわりの骨格が狭い人が多く、太っていなくてもこの病気になることがあるとされています。欧米に比べて、痩せ型の患者さんが一定数いるのも、日本人の特徴のひとつだと言われています。
見た目だけで「自分は大丈夫」と思い込むのは危険かもしれません。次のページでは、放置してしまった場合に体の中で何が起きているのか、詳しく見ていきます。
