「いびき」という言葉はどこから来たのか
「いびき」という言葉は、古くから日本語にある大和言葉のひとつです。もともと「息(いき)」と「引く」が組み合わさった言葉が変化して「いびき」になった、という説が広く知られています。
呼吸のたびに喉が振動する音を、昔の人は「息を引く音」として捉えていたのかもしれません。平安時代の文献にも、いびきに関する記述が残っていると言われています。
大昔から人々を悩ませてきた現象だということが分かります。ただ、当時は病気という視点はなく、単なる生活の中の音として扱われていたようです。医学的に注目されるようになったのは、実はごく最近のことなのです。
いびきをかく人はどれくらいいる?
いびきをかく人はどのくらいいるのでしょうか。国内のさまざまな調査では、成人男性の約4割前後、成人女性の約2割前後が、習慣的にいびきをかいていると報告されることがあります。
年齢が上がるほど、その割合は高くなる傾向があるとされています。これは、加齢によって喉まわりの筋肉の力が落ち、気道が狭くなりやすいためと考えられます。
つまり、いびきは決して珍しい現象ではなく、多くの人が経験する身近なものです。しかし、その中に病気のサインが隠れているケースがあることは、あまり知られていません。次のページでは、そもそもなぜいびきが起きるのか、体の仕組みから見ていきます。
