「SAS」という略称はどこから来ているのか
この病気の正式な名前は「睡眠時無呼吸症候群」といいます。英語では「Sleep Apnea Syndrome」と表記され、その頭文字を取って「SAS(エスエーエス)」と略されることもあります。
「無呼吸」という言葉が示す通り、眠っている間に呼吸が止まってしまう状態を指しています。医学的には、10秒以上、空気の流れが止まることを「無呼吸」と呼び、これが一晩に一定回数以上見られると、この病気と診断される可能性があります。
名前だけを聞くと堅い印象を受けますが、中身は多くの人に関わりのある、身近な病気なのです。
無呼吸には2つのタイプがある
「無呼吸にも種類があるのですか」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。実は大きく分けて2つのタイプがあります。
ひとつは、喉の空気の通り道がふさがってしまうことで起きる「閉塞性無呼吸」です。この病気の患者さんの多くは、こちらのタイプに当てはまるとされています。
もうひとつは、脳から呼吸をするよう指令が出なくなることで起きる「中枢性無呼吸」です。こちらは心不全や脳の病気、薬の影響などで見られることがあるとされ、患者さんの数としては少数派だとされています。次のページでは、実際に病院でどのような検査が行われるのか、その流れを紹介します。
