お酒を飲むと、なぜ眠くなるのか
アルコールには、脳の活動を落ち着かせる働きがあります。緊張や興奮を抑える神経の働きを助けるため、飲むと気持ちがほぐれ、うとうとしやすくなると考えられています。
専門家の間でも、アルコールが一時的に寝つきを促す作用を持つこと自体は、広く認められています。実際に、眠るまでにかかる時間が短くなったと感じる人は少なくないようです。
ここまでは、寝酒に「効果がある」と感じても不思議ではありません。問題は、この効果が眠っている間ずっと続くわけではない、という点にあります。
「寝つきの良さ」の裏で起きていること
体に取り込まれたアルコールは、時間とともに分解されていきます。この分解のスピードは人によって差がありますが、一般的に、缶チューハイ1本程度でも、体から抜けきるまでに数時間かかると言われています。
つまり、眠りについた直後は「アルコールが効いている状態」ですが、時間が経つにつれて、体の中の状況は少しずつ変化していきます。寝る前と、明け方とでは、体の中で起きていることがまったく違うのです。
この「時間による変化」こそが、寝酒を理解するうえでの大きなカギになります。次のページでは、そもそも眠りにはどんな種類があるのか、基本的な仕組みから確認していきます。
