そもそも「寝酒」とは、どんな言葉なのか
「寝酒(ねざけ)」とは、文字どおり「眠るために飲むお酒」のことを指します。夕食のお酒とは別に、就寝前にもう一杯飲む、あるいは眠れない夜に少しだけ口にする、という使われ方が一般的です。
日本では古くから、「気付け」や「体を温める」といった意味合いでも、寝る前の一杯が親しまれてきたと言われています。単なる嗜好品というより、生活の知恵の一つとして扱われてきた面もあるようです。
ただし、この「昔からの習慣」という点が、かえって「体に悪いはずがない」という思い込みにつながっている可能性もあります。
実は海外にも似たような習慣があります
実は、寝る前の一杯という習慣は日本だけのものではありません。英語には「ナイトキャップ」という言葉があり、就寝前に飲む一杯のお酒や温かい飲み物を指す表現として、古くから使われてきました。
もともとは、暖房が十分でなかった時代に、体を温めて眠りにつくための工夫だったとも言われています。国や時代を問わず、「眠る前に何かで体をリラックスさせたい」という発想は、共通していたのかもしれません。
ところが、こうした習慣が世界中に広まっている一方で、睡眠の研究が進むにつれて、少しずつ違った側面も見えてきました。次のページでは、実際にどれくらいの人が「眠るため」にお酒を飲んでいるのか、数字で見ていきます。
