なぜこの仕組みが起きるのか、もう少し詳しく
眠りの後半に乱れが集中するのには、アルコールが分解される速さも関係していると考えられます。一般的に、体重や体質にもよりますが、缶チューハイ1本程度のアルコールを分解するのに、数時間はかかると言われています。
就寝直後にはまだ体内にアルコールが残っていますが、朝方に近づくころには、ちょうど分解が進んで濃度が下がっていくタイミングと重なります。このタイミングのズレが、眠りの後半に影響が出やすい理由の一つと考えられています。
この仕組みを理解するうえで欠かせないのが、「レム睡眠」と呼ばれる眠りの存在です。
レム睡眠と呼ばれる眠りとの関係
レム睡眠とは、体は休んでいても脳が活発に動いている、浅い眠りの一種です。夢を見やすいのはこの状態のときで、記憶の整理にも関わっていると考えられています。難しい言葉ですが、「浅い眠りの代表格」と考えると分かりやすいかもしれません。
アルコールには、このレム睡眠の現れ方を乱す作用があるとされています。とくに眠りの後半で、本来であれば規則的に訪れるはずのレム睡眠のリズムが崩れやすくなる、という報告があります。
体の反応には個人差もあり、同じ量を飲んでも、影響の出方は人によって違います。次のページでは、体質による違いについて見ていきます。
