医療機関や専門家はどう見ているか
睡眠を専門とする医療機関の多くは、「眠れないときにお酒に頼るのではなく、まずは生活習慣の見直しや、必要であれば医療機関への相談を検討してほしい」という立場を取っています。
これは、寝酒を頭ごなしに否定するというよりも、「一時的な対処法として続けることで、かえって不眠が長引いてしまう可能性がある」という考え方に基づいています。困ったときの応急処置として使われがちな寝酒ですが、根本的な解決にはなりにくい、というのが専門家の一般的な見解です。
厚生労働省の指針でも、就寝前の飲酒については控えたほうが良いとされています。
「寝酒より○○を」という一般的なアドバイス
専門家からは、寝つきを良くしたいときには、お酒よりも、就寝前のリラックスできる習慣を持つことがすすめられています。軽いストレッチや、ぬるめのお風呂、照明を落とした環境づくりなどが、よく紹介される例です。
こうした方法は、寝つきを良くしながらも、眠りの後半を乱すことがない、という点で、寝酒とは大きく違います。即効性という意味では物足りなく感じるかもしれませんが、体への負担は少ないと考えられています。
ここまで、いろいろな角度から寝酒と睡眠の関係を見てきました。次のページで、いよいよ核心となる部分を、あらためて整理していきます。
