海外でも同じ?外国の寝酒事情
先ほど紹介した「ナイトキャップ」という言葉は、欧米圏でも広く知られています。海外の睡眠に関する研究や健康情報でも、寝る前の飲酒が睡眠の質を下げる可能性について、たびたび取り上げられています。
つまり、寝酒が睡眠に与える影響は、特定の国や文化だけの話ではなく、世界共通の体の仕組みとして起きていると考えられます。お酒の種類や飲み方は国によって違っても、体の中で起きている反応そのものは、大きく変わらないということです。
一方で、寝酒に対する社会的な受け止め方には、国や時代によって違いも見られます。
国や時代によって違う「一杯」の位置づけ
暖房設備が乏しかった時代のナイトキャップは、体を温めるための現実的な工夫として、比較的肯定的に受け止められていたと考えられます。しかし、睡眠科学が発展した現代では、位置づけが少しずつ変わってきています。
現在は、多くの医療機関や研究者が、睡眠を目的にした飲酒には否定的な見解を示すようになっています。時代とともに、「体に良さそうな習慣」から「注意が必要な習慣」へと、扱われ方が変化してきたと言えるでしょう。
こうした見方の変化は、寝酒を続けることで起きる、もう一つの問題とも関係しています。次のページでは、量が少しずつ増えていってしまう理由を見ていきます。
