「〒」の由来には複数の説がある
ここからは、いよいよ〒という形そのものの由来に迫っていきます。ただし、あらかじめお伝えしておきたいのは、この由来には一つに定まった正解があるわけではなく、いくつかの説が伝えられているという点です。
よく紹介されるのは、逓信省をカタカナで書いたときの頭文字「テ」を図案化したという説です。もう一つは、当初の案だった「T」の上に、横棒を一本足して「〒」にしたという説です。
この二つは、実は近い内容でもあります。「テ」の形をよく見ると、横棒が一本のTのような形にも見えるためです。
どちらの説を取っても、逓信省という名前が深く関わっている点は共通しています。
日本郵船の旗マーク説
実は、〒マークの由来には、もう一つ変わった説も伝えられています。それは、当時の海運会社である日本郵船の旗印がヒントになったという説です。
日本郵船の旗マークは、横に二本の線が入ったデザインだったとされています。この二本の線が「日本」を意味するとも言われており、そこに縦の線を一本加えることで「〒」の形になった、という説です。
この説は、あるテレビ番組でも紹介されたことがあり、耳にしたことがある方もいるかもしれません。
次のページでは、こうした複数の説を、海外の郵便マークの成り立ちとも比べながら見ていきます。
