〒マークの由来、その結論
ここまで、逓信省の成り立ちや、マークが発表されるまでの経緯を見てきました。ここでいよいよ結論をお伝えします。
〒マークの由来として最も広く知られているのは、逓信省の「テ」を図案化したものという説です。逓信省をカタカナで表記したときの頭文字「テ」の形を元にデザインされたというのが、現在最も一般的に語られている由来とされています。
明治20年に一度「T」として発表されたマークが、わずか11日ほどで「〒」に訂正されたという出来事も、この「テ」の説と深く結びついています。
もともと「テ」を図案化した案があったものの、告示の際に誤って「T」と記載されてしまい、後から正しい形である「〒」に訂正されたという流れが、有力な説として伝えられています。
なぜこの説が最も有力とされているのか
〒マークの由来には、これまで紹介してきたように複数の説があります。「Tに一本線を足した」という説や、「日本郵船の旗マークがヒントになった」という説も伝えられています。
それでも、「逓信省のテを図案化した」という説が最も広く語られている背景には、当時の告示の内容や訂正の経緯が、この説と自然に一致していることが挙げられます。
逓信省という組織そのものの名前と、マークの形が直接つながっているという分かりやすさも、この説が広まった理由の一つと考えられます。
ただし、断定できる決め手となる史料は残っていないとされ、複数の説が今も併存しているというのが実際のところです。次のページでは、このマークを考案した人物のその後について紹介していきます。
