なぜ郵便マークが必要になったのか?
「そもそも、なぜ新しいマークを作る必要があったのでしょうか」。この疑問を持つ方も多いと思います。答えのヒントは、横浜港での出来事にあるとされています。
当時、外国船が横浜港に入ると、郵便物を受け取りに行く船が出ていました。その船には、赤い丸に横棒を重ねたマークが描かれていたそうです。
ある時、そのマークを見た外国人が、担当者に「これは何を表しているのか」と尋ねたと伝えられています。担当者はうまく答えられず、困ってしまったというエピソードが残っています。
この出来事がきっかけとなり、誰にでも意味が伝わる、分かりやすいマークを作ろうという話が持ち上がったとされています。
外国船とのやり取りで生まれた困りごと
先ほどのエピソードをもう少し詳しく見ていきます。外国人に問われて答えに困った担当者は、上司にあたる人物に相談したと伝えられています。
この上司が、逓信省で会計を担当していた山内堤雲(やまのうちていうん)という人物だったとされています。山内は「分かりやすい旗印を考えてほしい」と、部下にあたる人物へ依頼したと言われています。
この一言が、〒マーク誕生への大きな一歩になりました。役所の中で交わされた何気ないやり取りが、今も私たちの生活に残るマークにつながっていると考えると、少し不思議な気持ちになりますね。
次のページでは、実際に依頼を受けたのがどんな人物だったのかを紹介します。
